作成した文章見直して文章力UP

Webライティング技能検定講座は、ライターとして活躍するための必須となる知識を学んでいく講座です。Webライティング技能検定講座基礎編、Webライティング技能検定講座実践編のテキストを学習した後は、オンラインの模擬試験を3回受験しながら勉強を進めていきます。

しかし、いざ本試験での記述問題となると思いもよらない記述ミスをしてしまったという方もいらっしゃるかもしれません。これはWebライティング技能検定終了後、クラウドソーシング会社を通じて業務を行う場合でも同様です。原稿の送信後、作成した文章の中に間違いを見つけるということがあります。文章を作成する作業は自分の中の思考を記載していく作業となりますので、ともすると思考が内向きになりやすい傾向があります。文章を作成した後には、必ず見直す癖をつけることが大切です。

文章の見直しではどのようなことに気を配っていけばいいのでしょうか。こちらのコラムでは、Webライティング技能検定講座の受講を検討している方、Webライティング技能検定講座受講生向けに文章を見直す際のコツについてお届けしていきます。

Webライティングのコツ―見直しに欠かせない「第三者の目線」

素人とプロのライターの違いとして真っ先挙げられるのが「第三者の目線」です。特に自分の作成した文章を確認する場合には、結論や構成がわかっているために、過不足のある内容であっても補正して読み進めてしまう傾向があります。特に誤字や脱字については無意識のうちに「ミスはないはずであろう」という前提で見返してしまう傾向があります。文章完成後の見直しを行う場合、このような癖を理解し、校正を行うことが非常に有効です。はじめてその文章を読む人になりきり、誤字や脱字を探すという意識をするだけでも見直しの精度は大きく向上していきます。とはいえ、意識して校正を行うことは難しいという方もいらっしゃるかもしれません。その場合は作成した原稿を印刷する、時間を置いてから校正を行うなど物理的に原稿との距離を取ることが大切です。

「第三者の目線」で文章チェックをするために

ひとくちに「第三者の目線」でチェックを行うといっても何をチェックすればいいのかと悩むのも仕方ないことです。そんな場合におすすめしたいのがWebライティング技能試験の総評です。
総評では、Webライティング技能試験の解答を利用して、どのような文章ミスがあったのか具体的にわかりやすく解説しています。

一部の記載を転記すると下記のような内容です。

【解答例】
「枕だけではなくベッドや布団、毛布などの寝具選びは全てオーダーメイドで注文してもいいと言えると言えるでしょう。」

上記解答例は、「言える」が1文内に2回使用されているため、読者に読み難い印象を与えてしまう文章です。

【修正例】
「枕だけではなくベッドや布団、毛布などの寝具選びは全てオーダーメイドで注文してもいいとと言えるでしょう。」

上記修正例では、「言える」という表現を1つにし、文意を整えました。同じ表現を削ることで、すっきりとした印象の文章を作ることができますので是非参考にしてください。

【解答例】
「また、自転車の趣味が高じてトライアスロンなどの競技参加する人も多くなっているようです。」

上記解答例では、助詞である「の」の使用方法に誤りが見られます。

 

【修正例】
「また、自転車の趣味が高じてトライアスロンなどに競技参加する人も多くなっているようです。」

上記修正例では、文脈を鑑み正しい助詞を使用する修正を行いました。
助詞の誤使用は読者に違和感を与えてしまうものです。書き終わった後に文章の見直しを行うだけで、間違えを見つけることができます。助詞の誤使用には注意しましょう。

【解答例】

「11月になると、繁華街や人通りの多い駅前では、夜になると鮮やかなイルミネーションが彩られます。」

上記解答例では「~になると」という同じ表現が2回使用されているため、読者に読み難い印象を与えてしまう文章です。

【修正例】

「11月になると、繁華街や人通りの多い駅前では鮮やかなイルミネーションが彩られます。」
上記修正例では、同じ表現となっている「夜になると」を削除し、文意を整えました。同じ表現の使用回数に注意しながら読み易い文章構成を心がけましょう。

日本クラウドソーシング検定協会HP Webライティング技能検定総評より

協会のホームページでは第1回の検定試験から直近の試験までの回答例をピックアップしてそれぞれなにが間違っているのか、どのように修正することで、わかりやすく質の高い文章になるのかを解説しています。

解説文を遡って見返していくと文章ミスの種類はいくつかのパターンがあることに気づくでしょう。ミスのある文章を多く確認することは一見無駄な作業であるように思えますが、これらのミスのパターンを知ることは文章力アップに有効です。

陥りがちなミスを把握し、自分の作成した文章を第三者の目線で見直す習慣を身につけることで驚くほど文章力は向上していきます。せっかくWebライティング技能検定講座に挑戦したのであれば、総評についても上手に活用し、ライターとしてのスキル向上を目指していくとよいでしょう。

 

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